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夫婦間でいびきが問題になる場合、大抵は女性が男性のいびきに対して不満を感じているのですが、実はいびきは男性だけの症状ではありません。実際、多くの女性がパートナーや友人からいびきを指摘され、恥ずかしさを感じています。
ただ、恥ずかしいからといって何もせずに放置していると、将来的に大きな問題につながる可能性があります。そこでここでは、女性いびきを治したい人のために、いびきの原因と治療方法について詳しく解説していきます。
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女性いびきを治したい理由はとても切実
女性のいびきと男性のいびきは、将来のリスクや治療方法は基本的に同じです。でも、女性のいびきのほうが男性のいびきよりも切実な問題となっています。なぜなら女性にとっていびきは恥ずかしいものと感じる文化があるためです。
男性も人によっては恥ずかしさがあるものの、多くの人が生理現象に近いものという考えがあり、パートナーにいびきを指摘されても「仕方ないこと」で片付けてしまいます。ところが女性の場合には、誰にも知られたくないし、すぐにでも改善したい症状になります。
これは些細なことのように思えますが、当事者にしてみればとても深刻で、それでいて誰かに相談するのも難しい問題のひとつです。自分のいびきを自覚していると、友人とのお泊まりでの旅行も行きづらいですし、恋人と夜を過ごすときにも不安になってしまいます。
でも、それは特別な感覚ではありません。そして、いびきは治療することで改善できる問題でもあります。ただ、最初の一歩は自分で踏み出すしかありません。切実であるからこそ、「治したい」という気持ちを強く持って、いびきの治療に取り組んでいきましょう。
女性がいびきをかく原因
女性いびきの治療方法について説明する前に、まずは女性がいびきをかく原因について把握しておきましょう。一般的には男女関係なく、下記のような理由でいびきをかきます。
- 肥満
- 鼻づまり
- 疲労
- ストレス
- 飲酒
- 喫煙
いびきの原因として多く、なおかつ深刻なのが「肥満」です。首まわりについた脂肪が気道を圧迫し、さらには脂肪のついた舌が重たくなり、就寝中に喉に落ち込んで喉を防いだりすることで、いびきが起こりやすくなります。
ちなみに女性よりも男性のほうがいびきをかきやすいのは、肥満になったときに男性のほうが首まわりに脂肪がつきやすいためとされています。他にも喫煙率は男性のほうが高く、男性のほうがいびきを誘発するほどの飲酒をすることも、その理由として考えられます。
それゆえに女性のいびきが余計に「恥ずかしい」という印象になっているわけですが、実は女性特有のいびきの原因というものもあります。どのような原因があるのか、詳しく見ていきましょう。
女性だからこそいびきをかいてしまう原因
一般的にいびきをかきにくいとされる女性ですが、下記のような女性ならではの原因でいびきをかいてしまうことがあります。
- 小さな下顎
- 妊娠による体重増加
- 出産によるストレス
- 加齢による女性ホルモンの減少
それぞれの原因について、なぜ女性いびきに影響するのかを見ていきましょう。
小さな下顎
最近の女性は顎の小さい小顔の人が増えていますが、下顎が小さいと舌の収まりが悪くなり、就寝中に喉側に落ちやすくなります。これにより、気道が狭くなり、空気の流れが限定されてしまうため、いびきをかいてしまいます。
妊娠による体重増加
いびきの原因のひとつが肥満だとお伝えしましたが、女性は妊娠するとどうしても体重が増えてしまいます。このとき適正体重を超えて太ってしまうと、脂肪で気道が狭くなり、いびきをかいてしまいます。この場合は出産により体重が元に戻るといびきをかかなくなります。
ただし、いびきだけでなく睡眠時無呼吸症候群を発症した場合には、母子ともに危険な状態になるため、早期の治療が必要になります。
出産によるストレス
ストレスもいびきの原因のひとつですが、女性は出産前後にホルモンバランスの崩れや不眠、不安によって大きなストレスを抱えることになり、それが原因でいびきをかくことがあります。子育てが落ち着くとストレスから開放され、いびきも収まりますが、ストレスがあまりに大きい場合には、すぐには解消しないこともあります。
加齢による女性ホルモンの減少
女性の加齢もいびきの原因となります。女性の体内ではプロゲステロンとよばれる女性ホルモンが分泌されており、このプロゲステロンは上気道開大筋の働きを活発にする役割を持っており、気道が狭くなるのを防いでくれます。
ところが40代、50代になるとプロゲステロンが減少していき、上気道開大筋がゆるくなって気道が狭まってしまいます。さらに更年期になると体重も増えやすいため、若い頃にいびきをかいたことがない人でも、いびきに悩まされることがあります。
女性いびきを放置するとどうなる?
妊娠や出産による女性いびきは、自分ではコントロールしきれるものでもなく、「仕方ないもの」として放置する人もいるようですが、そのままにしておくことで思わぬ問題となってしまうことがあります。どのような問題になるのか見ていきましょう。
パートナーとの関係が悪化する
一人暮らしの女性であれば、いびきが問題になることはほとんどありません。ところがパートナーがいる場合には、相手が睡眠不足になってしまい、そこから関係性が悪化することもあります。いびきがきっかけで離婚することになったケースも少なくありません。
もちろんこれは男性のいびきでも同じことが起こりますが、いずれの原因であったとしても、放置せずに早期に治療することで問題とならずに済みます。パートナーにいびきを指摘された場合には、できるだけ早めに対策するか、病院で医師に相談しましょう。
睡眠時無呼吸症候群により健康面でのトラブルを抱える
妊娠による肥満が原因でいびきをかいている場合、出産すれば元に戻ると思って放置するケースがよくあります。ところが出産後に体重が戻らず肥満が進むと、睡眠時無呼吸症候群によって、動脈硬化や心不全などの病気を発症する可能性があります。
すでにお伝えしましたように、妊娠中に睡眠時無呼吸症候群になると、お腹の子どもに十分な酸素を送れなくなるといった問題も発生します。妊娠中にいびきを指摘され、十分な睡眠が取れていないと感じるなら、早急に治療が必要になります。
睡眠不足により仕事や家事のミスが増える
睡眠時無呼吸症候群は健康面でのトラブルを抱えるだけでなく、睡眠の質が低下してしまい、日中に眠気に襲われ、集中力が長く続かなくなってしまいます。その結果、仕事や家事でミスを繰り返してしまい、まわりの人に迷惑をかけることになります。
さらに自律神経も不安定な状態になってしまうため、自分のミスを必要以上に責めてしまいます。そして自分を責めることによって睡眠不足が加速しミスを繰り返すといった、負のスパイラルに巻き込まれて、うつ病の症状を発症してしまうこともあります。
女性いびきの治療方法と対策
女性が慢性的にいびきをかいている場合には、体がなんらかのトラブルを抱えている可能性があります。このため、まずは病院でどれくらい深刻なのかを確認してもらい、必要に応じて治療や対策をしていくことになります。
ここでは女性いびきを治療させる方法と対策について解説していきます。
病院での治療
病院で治療を受ける場合には、下記のいずれかの方法で改善を行います。
- 耳鼻科による鼻疾患の治療
- CPAP療法(経鼻的持続陽圧呼吸療法)
- マウスピース
- 手術
どれが適しているのかは、いびきの原因や症状の重さによって異なります。たとえば鼻づまりが原因でイビキをかいている場合には、投薬による治療を行うこともありますし、喉に問題がある場合には、CPAP療法やマウスピースを使っていびきの発症を抑えます。
ただ、いずれも対症療法かつ効果が限定的ですので、外科手術を行って、物理的に気道を確保するようなこともあります。
一般的ないびき治療方法については別記事がございますので、そちらをご参照ください。
自分で行う対策
いびきを一時的に抑えて危険な状態から抜け出すのに、病院での治療はとても有効です。ただし原因が肥満にあるなら、体脂肪を落とさないことには根本的な改善ができません。また、妊娠中でできる治療方法が限られてしまうこともあります。
そのような場合は、医師に頼るだけでなく自分でも下記のような対策を行う必要があります。
- ダイエット
- 呼吸しやすい枕に変える
- 抱き枕を使って横向きに寝る
- いびき対策グッズを使う
- 健康的な生活を意識する
いびき対策として自分でできることは意外にたくさんあり、その中でもダイエットはとても効果的です。ただし妊娠中はダイエットするのが難しいかと思いますので、その場合には他の方法でいびき対策を行ってください。
いびき対策グッズについては別記事がございますので、そちらをご参照ください。
パートナーと寝室をわけることも検討しよう
パートナーがいる人は、もうひとつ実行してもらいたい対策があります。それがパートナーとの寝室をわけることです。部屋をわけることで、「迷惑をかけているかもしれない」や「いびきを聞かれたくない」と考えてしまうことによるストレスから解消されます。
パートナーにとっても睡眠不足にならずに済み、お互いの関係が悪化するのを防ぐこともできます。一緒に寝れないのはさみしいかもしれませんが、いびき治療が終わるまでという条件をつけて、寝室をわけることも検討してみてください。
早く治したい人はレーザー治療がおすすめ
いびきを根本から治したいなら、時間をかけて体質改善していく必要があります。でも、すでに深刻な睡眠時無呼吸症候群になっていたり、お付き合いしたばかりの人にいびきをかくことを知られたくなかったりする場合には、早く治したいですよね。
そのようなときにおすすめなのが、レーザー治療によるいびきの解消です。レーザーで口蓋垂(のどちんこ)やその周辺を切り取って気道を確保するのですが、外科手術のように入院する必要もなく、日帰りで治療することもできます。
すべての人に効果があるわけではなく、きちんとカウンセリングを受ける必要がありますが、すでに多くの人が利用しており、実績もあります。レーザーを当てることになるので不安という人もいるかと思いますが、早く治したいなら選択肢のひとつとして検討してみましょう。
まとめ
女性は男性よりもいびきを恥ずかしいと感じる人が多く、誰にも相談できない切実な悩みとして胸に抱えているケースが多々あります。ただ、治療もせずにそのまま放置しておくことで、パートナーとの関係が悪化したり、健康面や仕事面でのトラブルを抱えてしまったりすることもあります。
そのようなことにならないように、いびきを指摘された場合には、早めに耳鼻咽喉科の医師に相談してみましょう。そして、いびきや睡眠時無呼吸症候群が悪化しないようにダイエットなどの対策も行ってください。
ただし、いびきの根本的な解消には時間がかかります。女性いびきをすぐにでも治したいという場合には、日帰りで治療できるレーザー治療も検討してみましょう。
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