いびきレーザー治療は保険適用されるの?適用条件と自由診療の料金を比較してみた

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いびきのレーザー治療は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断され、ポリソムノグラフィ(PSG)や簡易検査でAHI(無呼吸低呼吸指数)が一定の基準を満たした場合に健康保険が適用されます。

本記事では、保険適用の対象条件や手続きの流れ、上咽頭形成手術の保険点数、適用上の注意点を、日本呼吸器学会・日本循環器学会のガイドラインなどエビデンスをもとに詳しく解説します。

いびきレーザー治療の保険適用の総額はいくら?

いびきのレーザー治療を保険適用とするための条件は後ほど詳しくご説明しますが、その前に必ず検査が必要です。ここでは、保険適用時の自己負担額と、自由診療でのクリニック料金を比較してみました。

費用項目保険適用自由診療
初診・検査3,000~12,000円無料~
手術・施術約31,000円初回9,800円~21,780円
再診料1,000~2,000円無料~
合計約31,000円
(3割負担)
初回9,800円~

保険診療は診療報酬の割合は国で決まってるためどこの病院で手術しても金額はさほど変わりません。自由診療は各クリニックによって変わりますが、初回だけで言えばレッジーナクリニックが9,800円、スリープメディカルクリニック21,780円と保険診療よりも安いです。

保険診療の検査SAS(睡眠時無呼吸症候群)に要する時間を考慮すると、自由診療のクリニックを選択肢に入れることもできます。以下にクリニック情報をまとめましたので、ご参考になさってください。

イビキレーザー治療のクリニック10選の初回料金表

監修医はランキング算出に関与しておりません。評価基準についてはコンテンツ制作ポリシー評価基準をご覧ください。

クリニック名総合評価リンク初回費用痛み料金治療方法アクセス口コミ

レジーナクリニック
公式9,800円ほぼなし★5.0★5.0★5.0★5.0

スリープメディカル
公式21,780円ほぼなし★4.8★4.5★5.0★4.8

ガーデンクリニック
公式110,000円少ない★4.5★5.0★4.8★4.9

湘南美容クリニック
公式59,800円少ない★4.7★4.8★5.0★4.3

東京イビキ
公式19,800円ほぼなし★4.5★4.8★5.0★4.1

いびきメディカル
公式29,800円ほぼなし★4.0★5.0★4.8★4.2

デルタクリニック
公式15,000円少ない★4.3★4.7★4.2★4.0

クリニーク大阪心斎橋
公式18,700円少ない★4.1★4.6★4.0★4.1

ウェルネスビューティ
公式18,700円少ない★3.8★4.6★4.0★4.1

いびきレーザー治療の保険適用の対象条件

いびきレーザー治療は、単なるいびき解消目的では保険適用されず、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されることが前提です。終夜睡眠ポリグラフィ(PSG)または在宅簡易検査でAHI(無呼吸低呼吸指数)が5回以上かつ日中の眠気など症状を伴い、重症度(軽度~中等度)の範囲内である場合に、診断書作成のうえ上咽頭形成手術として保険適用となります。

問診と眠気評価(ESS)

24点満点で評価し、11点以上を異常な眠気と判定。医療機関ではESSで日中の過剰な眠気を把握し、SAS検査適応を検討します。

以下の各状況における眠気の程度を選択してください:

0 – 決して眠くならない|1 – まれに眠くなる|2 – 時々眠くなる|3 – 眠くなることが多い
  1. 座って読書をしているとき:
  2. テレビを見ているとき:
  3. 会議や劇場などで静かに座っているとき:
  4. 他人の運転する車で1時間以上乗っているとき:
  5. 午後に横になって休憩しているとき:
  6. 座って人と話しているとき:
  7. 昼食後に静かに座っているとき(飲酒なし):
  8. 自分で車を運転中に渋滞で止まっているとき:

合計点数:0点

睡眠検査の種類について

1. 終夜睡眠ポリグラフィ(PSG)

概要
専門医療機関の睡眠センターや病院で一晩かけて実施する検査です。

測定項目
  • 脳波(睡眠の深さを判定)
  • 眼球・あごの筋電(レム睡眠の識別)
  • 呼吸流量センサー(鼻口の空気の出入り)
  • 胸腹部ベルト(呼吸努力の有無)
  • 酸素飽和度モニター(血中の酸素濃度)
  • 心電図、体位センサー、足の筋電
午後~夜に来院し、装着準備
検査室のベッドで就寝し、翌朝センサーを外すまで一晩滞在
記録データを解析し、AHI(無呼吸+低呼吸指数)などを算出

メリット

  • 詳細な睡眠段階や呼吸状態が把握できる
  • 合併症も同時に評価可能

デメリット

  • 入院で環境が変わるため、普段の睡眠がとりにくい
  • 実施まで待ち時間がかかることがある

2. 簡易呼吸循環モニター(在宅簡易検査)

概要
自宅で自分のベッドで測定できる、呼吸と酸素飽和度に特化した寝具装着型のポータブル検査機器です。

測定項目

測定項目
  • 鼻口の気流センサーまたは呼吸音センサー
  • 指先のパルスオキシメーター(血中酸素飽和度)
  • 胸腹部ベルト(装着する機種もある)
診察時に機器一式を貸し出し
帰宅後、ホームケア指導に沿って就寝時に装着
翌朝、機器を返却
データ解析後、AHI推定値などを報告

メリット

  • 自宅の環境で測定でき、普段どおりの睡眠状態が評価できる
  • 入院不要で、スケジュール調整がしやすい

デメリット

  • 脳波や心電図は測定せず、睡眠段階は評価できない
  • 設置不良や外れによるデータ欠損が起こりやすい

3. 連続パルスオキシメトリ(SpO₂モニタリング)

概要
就寝中の血中酸素飽和度のみを測定するシンプルな検査です。

測定項目
  • 指先や耳たぶに取り付けたセンサーでSpO₂を連続測定
機器を貸与または購入
就寝時にセンサー装着
翌朝、データを医療機関に提出

メリット

  • 機器が小型・軽量で手軽
  • 費用が比較的安価

デメリット

  • 呼吸airflowや胸腹部動きは測定せず、AHIの正確な算出は不可
  • 軽度の呼吸異常を見逃す可能性がある

まとめ

  • PSG:詳細データを一晩かけて測定し、確定診断に必須
  • 簡易モニター:在宅で手軽にAHI推定。スクリーニング向き
  • パルスオキシメトリ:酸素飽和度のみ。簡易チェックに有用
  • 睡眠日誌:日常の睡眠パターンを長期的に把握

検査の選択は、症状の重さや生活スタイル、要望に応じて専門医と相談しながら進めましょう。