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家族やパートナーにいびきがひどいと指摘され、自分自身も睡眠の質が低下していることが気になったため手術を受けたものの、いびきが改善されず困っている人もいますよね。もちろんいびきが治らないのには理由があり、しっかりと対処すればいびきは改善されます。
そこでこのページでは、手術後にいびきが治らない原因と対処法について詳しく解説していきます。まずはなぜ手術してもいびきが改善されなかったのかを確認し、最適な対処法を把握して、いびきの改善につなげてください。
スリープメディカルクリニックは切らないレーザー治療かつさらにナイトレーズよりも1.5倍効果の高い治療法「スノアレーズ」を開発。
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手術してもいびきが治らない4つの理由
まずは手術してもいびきが治らない理由について、わかりやすく解説していきます。理由として挙げられるのは次の4つです。
- 手術による治療効果は個人差がある
- 手術直後で炎症が起きている
- 手術によりきずのひきつれが発生した
- 手術後に体重が増加した
それぞれの理由ごとに、なぜいびきが治らないのか詳しく見ていきましょう。
手術による治療効果は個人差がある
そもそもいびきの手術は万能な治療方法ではなく、治療効果には個人差があります。たとえば舌が肥大していることが原因だった場合や、生まれつき顎が小さい場合には、手術で口腔内を広げても、高い効果を得ることができません。
検査結果で鼻にいびきの原因があるとわかって鼻の手術をしたものの、実は喉にも原因があり、手術しても治らないというケースもあります。
いびきの原因は複合的な要素であることが多く、ひとつの原因を取り除いたとしても、いびきが改善されないことがよくあります。この場合には治療を継続し、他の原因もひとつずつ取り除いていく必要があります。
手術直後で炎症が起きている
いびき治療の手術をした場合、炎症による喉の腫れが2週間程度続きます。物理的に口腔内が狭くなり、手術前と同じく気道を確保できていないため、手術してもしばらくはいびきが続いてしまうことがあります。
このケースでは、炎症がおさまりさえすればいびきは改善されます。手術したのに喉が詰まっているような感覚がある場合、手術した箇所が炎症を起こしている可能性が高いため、炎症がおさまるまで2週間程度待ちましょう。
手術によりきずのひきつれが発生した
手術した箇所がきずのひきつれを起こすことがあり、それが原因でいびきをかいてしまうことがあります。他にも手術により筋肉を傷つけてしまったことで、いびきをかきやすくなった症例もあります。
これはLAUP(レーザー口蓋垂軟口蓋形成術)を行ったときに発生しやすいトラブルのひとつで、いびきだけでなく不快感や飲み込みづらさが何年も続くことも珍しくありません。これを防ぐには高い技術力とノウハウを持った医師に手術してもらう必要があります。
手術後に体重が増加した
いびきの原因が肥満であった場合、手術直後に気道を確保できていたとしても、さらに体重が増えてしまうことで、いびきを再発する可能性があります。いびきと肥満は密接な関係にあり、肥満を改善しないことには、いびきの本質的な改善はできません。
手術後の体重増加を防ぐ方法については、後ほど詳しく解説していきますので、そちらをご参照ください。
手術してもいびきが治らない場合の対処法
いびきの改善を期待して手術したのに、ほとんど改善されることなく、いびきが続いてしまった場合には、そのまま放置せずに対処しなくてはいけません。とくに睡眠時無呼吸症候群を伴っているなら、大きなトラブルを引き起こす前に直したいところです。
そこでここでは、手術してもいびきが治らない場合に、どのように対処すればいいのかご紹介していきます。
検査を受け直して現状を把握する
手術をしても治らないと手術がムダだったように感じてしまいますが、まったく意味がないわけではありません。いびきの原因を完全には取り除けていないだけで、少なくとも口腔内や鼻腔内が狭くなっているという状態は改善されています。
次のステップは再度検査を受けることです。もう1度精密検査を受けて、手術後のいびきの原因を調べるのと、睡眠時無呼吸症候群になっているかどうかを確認してください。もしかしたら、いびきをかいていても無呼吸ではなくなっている可能性もあります。
いずれにしても現状を把握することが次のステップです。どのように治療を進めていくかを決めるためにも必要なことですので、信頼できるクリニックで検査してもらいましょう。
再手術を受ける
いびきの原因は、腫瘍のように問題がある場所が目に見えるわけではありません。このため経験の浅い医師が手術を担当した場合に、いびきの原因を完全に取り除けていないという状態になることもあります。
この場合には、再手術を受けることで改善することもあります。ただし、手術を繰り返すのは体力的、精神的に負担が大きく、「また治らなかったらどうしよう」という不安も抱えることになります。
担当医からしっかりと説明を受けて、納得したうえで再手術を受けるようにしてください。場合によっては、治療してもらうクリニックを変えることも選択肢に入れておきましょう。
レーザー治療(ナイトレーズ)で治す
手術が不安であれば、ナイトレーズを用いたレーザー治療で治すという方法もあります。ナイトレーズは外科手術やLAUPと異なり、呼吸を阻害する部分を物理的に取り除くのではなく、YAGレーザーを照射して軟部組織を収縮させ、気道を確保する治療法です。
ナイトレーズは外科手術やLAUPのような痛みがなく、しかも治療時間も短時間で済むため、体にかかる負担を最小限に抑えることができます。ただし、1回の治療で完治するケースは少なく、2〜3回の治療を受けて、はじめて効果を実感できます。
また、ナイトレーズによる治療は自由診療になるため、健康保険の適用外になります。それでも最近はさらに高性能なレーザー治療器も開発されており、手術しても治らないいびきが、レーザー治療で改善されたというケースもあります。
手術したもののいびきの改善がほとんどなく、それでも再手術は避けたいときの選択肢のひとつとして覚えておきましょう。
自己管理でいびきを改善させよう
手術してもいびきが治らない場合の対処法として、再手術やレーザー治療をご紹介しました。しかし睡眠時無呼吸症候群が深刻な状態でないのであれば、自己管理によるライフスタイルの変化でいびきを改善することも可能です。
ただし、これまでとまったく異なるライフスタイルになるため、人によっては手術やレーザー治療よりも難易度は高くなります。具体的にどのような自己管理が求められるのかを見ていきましょう。
- 体重管理
- 睡眠環境の改善
- 禁煙
- 禁酒
- ストレスを減らす
- 睡眠薬の見直し
それぞれの自己管理についてもう少し詳しく見ていきましょう。
体重管理
いびきの原因が肥満である場合には、ダイエットをするなどして体重を落とす必要があります。まず目指すのはBMIを25未満にすることです。
BMIは「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で算出できます。
BMIが25以上は肥満に分類されますので、食事制限や毎日の運動により、BMIを25未満にしてください。ただし、断食などの無理な減量はリバウンドを招きます。1ヶ月に1kg落とすくらいのペースでBMI25未満を目指してください。
睡眠環境の改善
睡眠環境で重要になるのは湿度管理をしっかりすることが挙げられます。部屋の湿度が50〜60%を維持するように加湿もしくは除湿をして、快適な睡眠環境を整えましょう。睡眠時無呼吸症候群を防ぐために、抱き枕を使って横向きに寝るのもおすすめです。
睡眠の質を高めるために、朝起きたら太陽の光を浴びて体内時計をリセットしましょう。体重管理のためにも、朝起きてすぐに散歩やジョギングに出かけるのもいいでしょう。もちろん睡眠時間はしっかり確保して、早寝早起きの規則正しい生活を心がけましょう。
禁煙
タバコは上気道や咽頭、喉頭が炎症を起こしてしまいます。それにより気道が狭くなって、いびきや睡眠時無呼吸症候群を引き起こしてしまいます。手術してもいびきが治らない喫煙者は、改善のために禁煙してください。
ただし禁煙もダイエットと同じで、無理にやめてしまうと反動が来てしまいます。禁煙によるストレスもいびきにつながることもありますので、自力で禁煙しようとせずに、禁煙外来を利用するなどして、専門家のサポートを受けて無理のない禁煙治療を行いましょう。
禁酒
お酒のアルコールは筋肉を緩めるため、就寝前に飲酒すると気道周辺の筋肉が緩み、気道を狭くしていびきを引き起こしてしまいます。さらにアルコールは鼻づまりを引き起こすため、鼻の気道も狭くしてしまいます。
このため、いびきを完全に止めたいのであれば、就寝前はお酒を飲まないように習慣づけてください。どうしてもお酒を飲みたい場合には、度数の低いお酒を適量に抑えるか、就寝3時間前までに飲み終えるようにしてください。
ストレスを減らす
ストレスもいびきの原因になるため、ストレスを減らすライフスタイルに移行するのが理想です。ただ、ストレスは目に見えるものではないため、どうすればストレスが減るのかわからないという人もいますよね。
ストレス解消方法は個人差がありますが、下記のような方法が有効とされています。
- 適度な運動
- 睡眠の質の向上
- 半身浴
- ヨガ、ピラティス
- 朝ごはんをしっかり食べる
適度な運動はダイエット効果もあり、睡眠の質の向上はすでにお伝えしましたようにいびき対策として高い効果が期待できます。この他に自律神経を整えるための半身浴やヨガ、ピラティスなどもストレス解消になります。また、朝ごはんをしっかり食べることも自律神経を整える効果が期待できます。
仕事でストレスを抱えている場合もいびきをかきやすくなるため、ストレスを感じた日は友人に話を聞いてもらうなどして、ストレスを溜め込まないようにしましょう。いびきを引き起こすほど苦手な人がいる場合には、転職も検討してください。
睡眠薬の見直し
もし睡眠薬を服用しているのであれば、それを処方してくれた医師に相談してください。その睡眠薬が筋肉を緩めていびきを引き起こしている可能性があります。ただ、睡眠薬をやめるとなると、不眠の原因を取り除かなくてはいけません。
とはいえ、生活そのものを見直すことになるので、その過程で睡眠薬なしでも寝られる状態に戻る可能性もあります。ただし、いきなり体質が変わるわけではありませんので、まずは医師に相談して睡眠時無呼吸症候群でも使用できる睡眠薬を処方してもらいましょう。
まとめ:手術が万能ではないことを理解しておこう
いびき治療の方法はいくつかありますが、残念ながら誰にでも有効な治療法はなく、手術しても治らないというケースもあります。いびきの原因はそれほど複雑で、ある部分だけ改善しただけでは効果を感じられないことも珍しくありません。
ただ手術をしたことで瘢痕拘縮が発生したのでなければ、原因のひとつはなくなっています。このため再手術やレーザー治療を行うことで治る可能性はあり、ライフスタイルを見直すことで、いびきや睡眠時無呼吸症候群に悩まされなくなることも考えられます。
まずは手術が万能でないことを理解して、できるだけすみやかに次のステップへと進みましょう。手術で治らなかったからといって、そこで放置してしまうのは危険ですので、信頼できる医師に相談して、根気よく治療していきましょう。
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